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どんな学生でしたか?
学部時代は遊園地で掃除のアルバイトをしていました。お客様が心から安心して楽しめるように、あらゆる箇所を掃除する。地味ですが目的が明確でお客様の笑顔が見られるので、満足度は高かったです。アルバイトでしたが仕事への基本姿勢を学べましたし、半日近く歩き回ることで体力に自信が付きました。研究室に入ってからは、間伐材や建築廃材から燃料を効率良く生成する手法を検討していました。木材の主成分であるセルロースの熱分解を主に扱っていました。熱分解物は多くの化合物から構成されて、組成解析が複雑なためによく立ち止まってしまい、教授には多くの考え方や手法を教わりました。セルロース素材自体に興味があったので、セルロースに関連するメーカーに勤めたいと考えていました。
DNTに入社した理由は?
セルロースを扱う企業を調べていてDNTを知りました。塗料成分としてはセルロースは主流ではなくきっかけに過ぎませんが、事業内容を調べるうちに興味が湧きました。大学の研究時に廃材を燃料として再利用すると、どうしても塗膜が付く部分が問題になりました。だから、塗膜を開発する立場から廃材の再利用にアプローチしたいと夢を描いていました。現在も夢です。最終的な入社の決めては、入社試験で出会った方々の印象が柔軟でおもしろかったことです。
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現在の仕事内容ややりがいは?
塗料や塗膜の分析を主に行っています。塗料や塗膜における品質管理や、何か異常があった時の原因調査、新商品開発時の機能発現の要因調査など種々の項目を分析しています。学生時代の検討内容とは大きく異なり、分析技術も日々進化するので新しく学ぶ必要があることも多く、業務が思うように進まずに辛いときもあります。しかし、先輩や後輩、文献や分析機器メーカーの方などにいろいろと教えてもらい、少しずつ技術の幅を広げることができています。苦労して得た分析技術で要因を確認でき、分析依頼者が納得してくれた時にやりがいを感じます。様々な化合物が様々な状態で構成され、塗膜として機能を発現する。いつかこれをひとつながりで多角的に確認できるように、さらに分析技術の幅を広げたいです。
印象に残っている仕事は?
製品の品質トラブルがあった際に、営業部門・生産部門・技術部門・分析チームが一丸となって取り組んだ結果、早期解決に繋がり、お客様にもトラブル要因や今後の対策について納得していただいたことがありました。私は分析チームとして塗料の組成分析に関わったのですが、問題サンプルに異常が検出されたら技術部門が再現を試み、生産部門は工程を解析し、さらに皆で要因を検討しました。普段から生産部門や技術部門と連携する事は多いのですが、“複数の部門が1つの課題に向かって連携して効率良く動けた”のが、当たり前のことかもしれませんがとても清々しく、他部門との連携の大切さを再認識しました。
とある1日に密着!
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8:30
出社
分析装置の立ち上げ。
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9:00
チーム内打ち合わせ
依頼分析の進捗確認。
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9:30
分析
測定・解析。
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12:00
昼食
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13:00
打ち合わせ
機器メーカーと打ち合わせ。
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15:00
分析・報告
分析結果をまとめて、上司に確認してもらい、依頼者に報告。
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16:00
明日の準備
次の日の分析サンプル・装置の準備。
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17:00
退社
子供のお迎え。
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大学時代の先生に「答えは1つではない」と教わり、それが自分のベースになっています。1つのある課題に対していろいろな解決策を話し合えるように、知識や考え方・伝え方などを磨き上げていきたいです。そしてそこには仲間が必要なので、いろいろな考え方を知るためにいろいろな個性の人たちが入社してくれると嬉しいです。1つ後輩に望むならば、あともうひと踏ん張りが必要な時に行動できる体力があると良いと思います。入社後に共に鍛えましょう。DNTは素直な方が多いと感じていますし、話を聞いてくれます。自分が興味のあることを行いたい時に、会社にも有効であるとデータを用いて訴えて納得してもらえたら、実行できることが多々あります。自由度が高い分、責任もありますが、自分で考える楽しさを得られると思います。
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平日に一緒に過ごす時間が少ない分、休日は出来るだけ子供と過ごします。主に公園でサッカーやアスレチック、たこ上げ、散歩などを行い、平日以上に体力を使って子供に鍛えさせてもらっています。静かに過ごしたい時は、早朝に起きて読書します。学生時代より健康的な生活を送っています。