TOKYO SKYTREE®︎ 東京スカイツリー®︎

  • いくつもの難しい課題。
    大日本塗料の圧倒的技術力の勝利。

    「東京スカイツリー®︎」という名がまだ決まっておらず、世の中に"新東京タワー"建設の話題が上がり始めた頃、このプロジェクトは始動しました。建設会社の確定後、塗料業者選定のために行われたコンペの参加社は全8社。「時空を超えた都市空間の創造:日本の伝統美と近未来的デザインの融合」のデザインコンセプトのように、過去に建設したことのない領域に立つ鉄塔となるこのプロジェクトでは、建設会社から提示された課題は難しいものばかりでした。
    鉄塔の上部のみに降っている雪への耐久性、状況下によって東京都の一部地域のみ濃度が高くなるオゾン層への対策など、今までに聞いたことのない現象が生じる環境下に適した塗料の提案が必要となり、ガムシャラに頑張る毎日でした。ただ、不安のなかにも防食塗料業界の先駆者であるDNTだからこその自信があったのです。営業部門と開発部門で社内連携を高め、建設会社からの難題を想定した上で一手先の提案をし続けた結果、最終2社まで残ることができました。
    最終選定の際に決め手となったのは、当時DNTのみが耐候性の高いフッ素樹脂を使ったスペックの高い塗料の開発を行えたことでした。

  • 度重なる試行錯誤
    全国各地との連携と結束、
    そして完成へ

    東京スカイツリーを建設するにあたって、現在の東京スカイツリーが位置する場所で順に建設していくのではなく、全国各地にてパーツごとの制作を行っていました。そのため、塗装する人や作業環境も全て各地によって異なっていました。東京スカイツリーという日本一の高さを持つ鉄塔を作り上げるにあたって品質が均一なものを作り上げていくことがまた難題となり、ある工場では塗装中に問題が発生してしまうこともありました。当時、このような大きなプロジェクトへの参加が初めてだった私は右も左も分からないことだらけで壁にぶち当たってしまう毎日でしたが、社内の技術者やベテラン社員に尋ねると的確なアドバイスをいただける環境下だったからこそ、各地への迅速な対応ができたのだと思います。また社内に聞くだけではなく、当時建設中だったからこそ実際に塗装していただいている方々に直のお声をいただくことで製品精度をより高めていくこともできました。
    このプロジェクトを通して、現場の声を聞くことで製品の品質向上や私自身の知識になるということを実感したので、今でもよく現場には足を運んでいます。

  • 完成した東京スカイツリー®︎
    大日本塗料の技術力の再確認。

    東京スカイツリーの完成まで約5年。度重なる要望と難題にぶち当たりながらも、防食塗装分野においてトップクラスの技術力と多くの実績を持つDNTだからこそコンペに勝利し、無事完成を迎えることができたと思います。「防食のDNTとして負けられない」というプライドがあったので、少しプレッシャーを感じていましたが、プロジェクトを進行していく中でDNTの技術力の高さを実感し、完成した時はなんとも言えない、言葉にならない気持ちが溢れました。建設中も何度も見ていた東京スカイツリー®︎ですが、完成したこと、またこのプロジェクト
    に携われたことが嬉しくて、東京に友人や家族がきた際は必ず足を運んでいました。

  • 地図に残る仕事への誇り。
    そしてこれから。

    私たちの仕事は、地図に残る仕事と言われています。みなさんが毎日よく目にする橋や鉄塔など、ありとあらゆるところでDNTの塗料は使用されています。現在栃木営業所にいる私ですが、那須塩原市にあるもみじ谷大吊橋など、東京という地に限らず、全国で多くのビックプロジェクトに携わっています。このプロジェクトを通して社内・社外を問わず、人とコミュケーションをとることで技術面の向上や自分自身の成長を感じることができました。これからもこの時に学んだことを胸に目の前の仕事へ取り組んでいきたいと思います。