鋼材向け塩害対策塗料 タイエンダーシステム

鋼材向け塩害対策塗料 タイエンダーシステム

従来品の3倍以上の耐塩害性!塩害から金属素材を護る新しい塗装システム!

四方を海に囲まれ、四季を有する日本においては、海からの飛来塩分や冬季に道路へ散布される凍結防止剤など、鋼構造物の早期腐食の原因となる"塩害"への対策が課題となっています。

「タイエンダーシステム」は、腐食性物質の遮断効果に著しく優れ、従来品の3倍以上(当社比)の耐塩害性を有することから、塩害が特に厳しい地域=重塩害・強塩害環境下にある金属素材を腐食から徹底的に護ります。更に、低温での硬化乾燥性や幅広い素地適正を有しており、多くの金属素材に対し幅広い環境下でお使いいただけます。

推奨用途(塩害地域、重塩害地域、強塩害地域)

  • 鋼構造物(各種プラント設備の外面、機器設備の外面など)
  • 建築物鋼製部材(門扉、階段手摺り、屋上付属物など)

特長 ~重塩害・強塩害環境にも適用可能な理由~

  • 1.驚異の耐重塩害性
    塩害環境下における防食性(耐重塩害性)が、当社従来品に比べて3倍以上優れる
  • 2.防食技術に裏付けされた優れた環境遮断性
    防食塗料のリーティングカンパニーとして、長年の研究開発に基づき生み出した、優れた環境遮断性(塩化物イオン・水分・酸素)を有する
  • 3.広範な素材適正
    鉄鋼のみならず、亜鉛めっき鋼をはじめとするあらゆる非鉄金属に適用可能
  • 4.様々な環境下で施工可能となる速乾性
    弱溶剤形塗料でありながら速乾性に優れ、-5℃ ~ 40℃までの幅広い環境下で施工が可能
  • 5.特化則非該当の安全性
    特定化学物質障害予防規則(特化則)に該当しない塗料のため、塗装作業の効率改善や健康被害に対するリスクを低減

塩害対策を可能とする防食性のメカニズム

下塗りに適用した3つの防食技術により、極めて優れた防食性を有する塗膜を形成!重塩害地域や強塩害地域と呼ばれる環境下においても、高い防食効果を発揮します。

  • 1.遮断効果
    塗膜内に鱗片状アルミニウム顔料を極めて高い精度で並列配向させることで、塗膜内における酸素や水、塩類などの腐食性物質の浸透を強固に遮断します。
タイエンダーシステムの遮断効果
  • 2.拡散抑制効果
    極めて高い疎水性を特長とする特殊変性樹脂(エポキシ・アミン)から構成される高密度架橋ポリマーを配合することで、侵入した腐食性物質の塗膜内における拡散を抑制します。
タイエンダーシステムの拡散抑制効果
  • 3.無塩害効果
    複数の無公害特殊防錆顔料を最適な比率でブレンドし、鱗片状アルミニウム顔料・高密度架橋ポリマーの合間に配置することで、侵入した腐食性物質を無害化し、塗膜下鋼材の腐食侵食を長期間にわたり防ぎます。
無塩害効果

耐塩害性を示す試験データ

鋼材の腐食現象を促進させる塩害環境下における塗膜防食性の評価を目的として、10,000時間に及ぶ超長期促進試験を実施。

塗 料 ①耐中性塩水噴霧試験
(10,000時間)
②人工海水浸漬試験
(10,000時間)
タイエンダー
下塗
タイエンダー下塗①耐中性塩水噴霧塗膜変状無し タイエンダー下塗②人工海水浸漬塗膜変状無し
一般変性エポキシ
樹脂塗料A
一般変エポA①耐中性塩水噴霧全面変状(3,000時間で変状発生) 一般変エポA②人工海水浸漬全面変状(4,000時間で変状発生)
一般変性エポキシ
樹脂塗料B
一般変エポB①耐中性塩水噴霧全面変状(2,000時間で変状発生) 一般変エポB②人工海水浸漬全面変状(2,000時間で変状発生)

【試験条件】
試 験 片:グリッドブラスト処理(Rzjis=25μm)を施したSS400鋼
試験仕様:各供試塗料を乾燥膜厚60μmにて1回塗り
試験方法:①耐中性塩水噴霧試験(SST、JIS K 5600-7-1)
      35℃±2℃に保たれた試験機槽内に設置した試験片に、濃度50g/Lの塩化ナトリウム水溶液を
      常時吹き付け、塗膜の防食性を評価したもの
     ②人工海水浸漬試験(JIS K5600-6-1)
      海水を模擬し調整した人工海水(液温23℃±2℃)に対して、試験片を浸漬し防食性を評価したもの

塗装システム(商品構成)

タイエンダーシステムは、下塗と上塗の2工程からなる塗装システムです。
2種類の上塗りにより、"ポリウレタン仕上げ" と "ふっ素樹脂仕上げ" をお選びいただけます。

商品名 一般名 荷姿:色相 単品説明書
タイエンダー
下塗
高遮断形変性エポキシ樹脂
塗料弱溶剤形
18kgセット:シルバーグレー、
      シルバーホワイト
4kgセット:シルバーホワイト
当社規格
NEXCO規格
鋼道路橋塗装用
塗料標準規格
タイエンダー
上塗U
厚膜形ポリウレタン樹脂
上塗塗料弱溶剤形
18kgセット:各色
4kgセット:各色
当社規格
タイエンダー
上塗F
厚膜形ふっ素樹脂
上塗塗料弱溶剤形
16kgセット:各色
4kgセット:各色
当社規格

よくある質問

従来の塗装システムと比べてタイエンダーシステムの優れている点はなんでしょうか?
  • 最大の特長は、新規防食技術により外部からの腐食性物質(水・酸素・塩分)の遮断効果に優れている点です。従来、塩害地域への塗装仕様は下塗の増塗等により対策しておりましたが、塩害対策をうたった塗装システムがありませんでした。一般変性エポキシ樹脂下塗に比べ、特に腐食の著しい塩害環境(海塩・凍結防止剤)に適しています。
  • もう一つは低温硬化乾燥性に優れている点です。本システムは下塗/上塗の塗り重ねは気温-5℃まで可能であり、寒冷地での施工における塗装可能温度の制約を緩和します。タイエンダー下塗は非鉄金属に対しても幅広い適性を有する万能下塗塗料です。
タイエンダー下塗は一般変性エポキシ樹脂塗料と比べどれだけ耐久性がありますか?
  • 下塗塗膜の遮断性を示す酸素透過係数は、従来品と比べ約1.6倍優れ、水蒸気透過度は約3倍優れています。促進腐食試験(SST、人工海水浸漬)の結果からも約3倍以上の耐塩害防錆効果を確認しています。
  • 本結果はカタログP8の参考データにて効果の裏付けを行っておりますので、ページ上部のリンクより是非ご参照ください。
低温塗装時の注意点はなんでしょうか?
  • 被塗面に結露や結氷を生じている場合は塗装不可となります。そのため露点管理を実施するなど被塗面の状態を確認した上で塗装作業を行って下さい。
  • 露点温度は、環境温度(気温)と相対湿度から露点換算表を用いて算出する方法のほか、露点温度の算出を自動的に行い、結露発生状態が近づくと警報を発する結露計を用いる方法があります。
  • 上塗は気温-5℃で下塗/上塗の塗り重ねが可能ですが、塗装後の気温が-5℃以下で長時間維持されてしまった場合、塗膜の硬化乾燥が遅くなります。そのため、夜間などの特に気温が冷え込みやすく塗膜の硬化乾燥が遅れる場合は、塗膜が降雨などによる水分影響を受けやすく、表面の凹凸の発生や艶引け、変色等の不具合の原因となりますのでご注意下さい。
錆面の上に塗装できますか?
  • タイエンダーシステムは外部からの腐食性物質の遮断効果には優れていますが、被塗面上に残存した錆及び塩分、水分に対する無害化効果はございません。
  • 付着塩分量が多い環境での塗装が予測されますので、素地調整後の付着塩分量が50mg/㎡以下であることを確認の上、塗装を行って下さい。
  • また、充分な素地調整が困難な被塗物に対しては、塗布型素地調整軽減剤『サビシャット』の併用を推奨いたします。サビシャットの使用により、被塗面上に残存した錆及び塩分、水分が無害化され、優れた防錆力が得られます。
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