DNTのあゆみ

当社は、1929年の創立以来、90年以上に亘り受け継がれてきたDNTのブランド力とお客様との信頼関係のもと、防食塗料やその他の独創的な塗料の技術で市場から高い支持を得ています。
そして、2029年度の創立100周年には、当社が目指す「持続的成長力を持つ企業」の実現に向け、お客様に寄り添ったさまざまな製品とサービスをご提供することで、企業の社会的責任を誠実に果たしてまいります。

1920年~1927年

創業製品。
錆止塗料「ズボイド」の誕生

1920

(大正9年)
当社初代社長で発明王といわれた二代目島津源蔵氏(当時(株)島津製作所 社長)が日本電池(株)(現 (株)
ジーエス・ユアサ コーポレーション)の社長時代に、鉛蓄電池に用いる鉛粉の製造技術「易反応性鉛粉製造法」を開発。
亜酸化鉛製造機
二代目島津源蔵氏

1923

(大正12年)
二代目島津源蔵氏は、鉛粉技術を応用して新しい錆止塗料を開発することを発案。後に当社の二代目社長となる根岸 信氏を招聘して鉛粉による錆止塗料の開発を開始。
二代目社長 根岸信氏

1927

(昭和2年)
根岸 信氏が亜酸化鉛粉錆止塗料「ズボイド(Suboid)」を発明。日本をはじめイギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリア、アイルランドなど世界8か国で特許を取得し、当社の重防食塗料技術の礎に。
創業製品となった「ズボイド」
大阪の堂島大橋改築にズボイドが採用され塗装される。
(以降1956年の塗り替えまで長期間にわたり橋を保護。その間まったく異常が見られず、ズボイドの高い性能が実証される。)
ズボイドが塗装された堂島大橋
1929年~1938年

社名改称。
現在の「大日本塗料株式会社」へ

1929

(昭和4年)
7月25日に日本電池(株)の塗料部門を分離、独立して京都市の同社内に鉛粉塗料(株)として発足。
翌8月大阪市此花区の阿部ペイント製造所を買収、本社を大阪市此花区に移転。
大阪工場の前身に。
鉛粉塗料(株)本社・大阪工場

1930

(昭和5年)
ズボイドをはじめとする技術力を買われ、海軍省、陸軍省及び鉄道省の指定工場に認定。

1936

(昭和11年)
社名を5月1日に「大日本塗料株式会社」と現社名に改称。

1938

(昭和13年)
日本の中国・東南アジア地域への進出に合わせて海外進出。上海、シンガポール、ジャワなど、現地塗料工場の経営を多く受託。
1938年には既設工場を買収する形で上海第1工場操業開始、翌年上海第2工場建設。
上海第2工場
1945年~1949年

戦争終結。
官需から民需への転換

1945

(昭和20年)
国内主要工場が戦禍で生産機能の大半を喪失し操業不能。
海外工場も連合国側により接収。

1946

(昭和21年)
蛍光塗料の技術を応用した放電灯の生産拠点として、神奈川県平塚市に工場を建設(現 DNライティング(株))。蛍光ランプ事業の礎に。
当時の平塚工場

1949

(昭和24年)
東京、大阪、京都の各証券取引所に株式上場。
塗料業界に高分子合成化学への道を拓く魁(さきがけ)となる日本初の合成樹脂塗料「ビニローゼ」を開発・生産開始。
当時の大阪本社と工場
1958年~1962年

高度成長期。
経営多角化、設備の増強

1958

(昭和33年)
街頭の看板やディスプレイなど、鮮明な色調に対する需要が高まったことを受け、神奈川県鎌倉市大船に蛍光顔料及び蛍光塗料の工場を建設(現
シンロイヒ(株))。
当時の大船工場

1962

(昭和37年)
名古屋を中心とする中部地区の需要に応えるため、愛知県小牧市に塗料製造工場を建設。
建設当時の小牧工場
1970年~1988年

グローバル化。
照明事業の分離

1970

(昭和45年)
タイに合弁会社 Thai DNT Paint Mfg.Co.,Ltd.を設立。1972年にはシンガポールに合弁会社 BONNTILE-DNT INDUSTRIES(S) PTE.,LTD.(現
DNT Singapore Pte.,Ltd.)を設立。
Thai DNT Paint Mfg.Co.,Ltd.

1977

(昭和52年)
オイルショックによる経営不振を受け、照明機器事業部門を分離し、ニッポ電機(株)を神奈川県平塚市に設立(現 DNライティング(株))。

1988

(昭和63年)
栃木県大田原市に那須工場を建設。
那須工場竣工式の様子
2001年~2018年

販売・構造の改革。
グローバル展開の加速

2001

(平成13年)
自動車、プラスチック用塗料に優れた技術を有する田辺化学工業(株)を吸収合併。

2002

(平成14年)
中国に迪恩特塗料(上海)有限公司(DNT(Zhejiang)Co.,Ltd.)を設立。

2003

(平成15年)
メキシコにDAI NIPPON TORYO MEXICANA,S.A. de C.V.を設立。
DAI NIPPON TORYO MEXICANA,S.A. de C.V.

2005

(平成17年)
生産体制の集約・効率化に伴い、大阪工場を閉鎖。

2012

(平成24年)
東京スカイツリー®に当社の重防食塗料が全面採用。
東京スカイツリー®

2018

(平成30年)
中国に迪恩特塗料(浙江)有限公司(DNT(Zhejiang)Co.,Ltd.)を設立。
DNT(Zhejiang)Co.,Ltd.
2019年~

創立100周年に向け
「持続的成長力」を持つ企業へ

2019

(令和元年)
創立90周年を迎え、業務の効率化と執務環境の改善を図るべく、本社を大阪市此花区西九条から現在の大阪市中央区南船場に移転。
旧本社・大阪事業所
新本社・大阪事業所

2020

(令和2年)
顧客ニーズに沿った新たな技術・製品開発を推進できる施設として、那須事業所内に防食技術センター、小牧事業所内にコーティング技術センターをそれぞれ開所。
防食技術センター
コーティング技術センター

2022

(令和4年)
東京証券取引所の市場区分再編に伴いプライム市場に移行。

2029

創立100周年へ
お客様と従業員の幸せを実現し、社会から求められる企業であり続けるために。
当社ならではの価値創出に全力を尽くしてまいります。