「Exorapid-qIC 細胞外小胞用イムノクロマトキット」 新製品発売のお知らせ

2024年7月12日|プレスリリース
大日本塗料株式会社

当社は細胞外小胞(EVs)の検出が可能な試薬キット「Exorapid-qIC® 細胞外小胞用イムノクロマトキット」の新製品(CD63、CD81)を本年7月25日より発売し、ラインナップを拡充いたします。

EVsはエクソソームや微小胞、アポトーシス小体、ラージオンコンソームなどの細胞から分泌される小胞体であり、近年、疾病の治療や診断、また、化粧品へも広がりをみせ、研究開発や品質管理の現場でEVsを検査する機会が増えております。

EVsは分泌元の細胞の特性を有しており、その表面に存在するタンパク質も様々です。新製品のCD63、CD81タンパク質を検出する試薬キットでは、現行品のCD9を検出する試薬キットで検出されなかったEVsの検出も期待されます。

また、お客様のサンプルとそれぞれの試薬キットの相性を簡単にお試しいただけるよう、CD9, CD63, CD81の3種を含むセット品を同時に発売いたします。

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新製品概要

製品名入数希望販売価格
(税抜き)
Exorapid-qIC®細胞外小胞用イムノクロマトキット
(CD63)
40枚 / 1キット 98,000円
Exorapid-qIC®細胞外小胞用イムノクロマトキット
(CD81)
40 枚 / 1キット 98,000円
Exorapid-qIC®細胞外小胞用イムノクロマトキット (CD9,CD63,CD81 セット) 各6枚 / 1 キット 49,000円

本製品はコスモ・バイオ株式会社よりお買い求めいただけます。

製品の特長

  • 1.高価な装置の導入が不要のため、EVs研究のスタートアップに最適
  • 2.迅速・簡便、45分程度で試験が可能
  • 3.CD9を含めた3種類のキットにより様々な検体のEVs検出が可能

「Exorapid-qIC®細胞外小胞用イムノクロマトキット(CD9)」について

「Exorapid-qIC®細胞外小胞用イムノクロマトキット(CD9)」は、大日本塗料と株式会社島津製作所の共同開発により2023年7月25日に発売した、EVsをターゲットとした世界初のイムノクロマトキットです。
島津製作所は検出対象のEVsの選定、検出系の最適化・評価などを、当社は貴金属ナノ粒子を使用したイムノクロマト試験法の知見を活かし、本製品の構成などを担当しました。
従来のEVsに関する研究では高価な装置が必要であったり、一つ一つの実験に長い時間を要しますが、本製品を使用したEVsの検出実験は、専用の装置を必要とせず初期費用が抑えられるうえ、試験時間は45分程度となり従来の約5分の1に短縮できます。

「Exorapid-qIC®大日本塗料のナノ粒子技術について

当社では、塗料分散技術の応用展開として、20年以上、異方性貴金属ナノ粒子の研究を行っており、ディスク形状の銀ナノ粒子(銀ナノプレート)やロッド形状の金ナノ粒子(金ナノロッド)の安定的な合成技術を有しています。 近年のナノ粒子制御技術の発展に伴い、異方性貴金属ナノ粒子の光学的特性を利用したバイオセンシング分野への応用展開が注目されています。当社の異方性貴金属ナノ粒子は、特別な表面処理を施すことで、病原体と特異的に結合する「抗体」と簡易に複合化することを可能とし、診断薬への応用に欠かせない「機能化」を実現しています。

ご不明な点やご質問がございましたら下記のお問い合わせ先までご連絡ください。

以上


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