トップメッセージ

株主・投資家の皆様へ

代表取締役社長の里 隆幸です。株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

2022年度(当期)の日本経済は、新型コロナウイルス感染症に対する防疫と経済活動の両立が進む一方、ウクライナ情勢の長期化に伴う原材料価格やエネルギー価格の上昇のほか、世界的な金融引締めが海外景気の下振れや為替相場の急変をもたらすなど、先行き不透明な状況で推移しました。

このような中、当社グループは中期経営計画の重点施策を推進するとともに、各セグメントにおいて原材料価格の上昇に対する価格是正に努めました。その結果、連結経営成績は、売上高728億4千9百万円(前期比 8.8%増)、営業利益39億4千6百万円(同 24.0%増)、経常利益43億1千6百万円(同 24.6%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は第4四半期における固定資産売却益の計上により、34億5千8百万円(同 70.2%増)となりました。

今後の当社を取り巻く事業環境は、主要市場である国内塗料市場においては、一般用分野は引き続き堅調な需要環境が見込まれ、工業用分野は経済活動の回復を背景に緩やかな需要回復が期待されます。一方で、エネルギー価格の上昇に伴う動燃費の上昇が予想されるほか原材料価格の動向も依然として不透明な状況であり、製造原価の低減施策に注力したうえで弾力的な価格戦略を講じていくことが重要課題となります。

これらの課題に対応する諸施策を実施し、当社の強みを更に洗練させることで、持続的成長力を持つ企業たるべく、努めてまいります。

株主・投資家の皆様におかれましては、今後ともなお一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2023年5月
大日本塗料株式会社
代表取締役社長

里 隆幸