レスポンシブル・ケア

大日本塗料は事業活動を環境の保全・安全・健康の確保に調和させるように配慮することにより、 社会に対する信頼性の向上に努める。

レスポンシブル・ケアとは

"化学物質" それは私たち人間が生活していく上で欠くことのできない大切なものです。しかし、時としてその取り扱いを間違えると、人体や 環境を脅かす有害な物質として作用することがあります。

地球環境問題や工業化地域の拡大などによる環境・安全・健康に関する問題の広がり、また、技術の進歩により発生する新たな問題等に対し、化学物質に関する環境・安全・健康を規制だけで確保していくことは難しくなっており、化学製品を扱う各企業が、環境・安全・健康を 確保していくために責任ある自主的な行動をとることが今まで以上に求められる時代となっています。

こうした背景を踏まえて、世界の化学工業界は、化学物質を扱うそれぞれの企業が化学物質の開発から廃棄にいたる全ての過程において、自主的に環境・安全・健康面の対策を行う活動を始めました。この活動を"レスポンシブル・ケア(RC)"と呼んでいます。

RCは1985年にカナダで誕生しました。1990年に国際化学工業協会協議会(ICCA)が設立され、今や全世界46ヶ国(1999年10月)で次々と導入されています。

1992年の地球サミットにおける「アジェンダ21:持続可能な開発のための人類の行動計画」の行動の一つとしてRCが奨励されています。

RCは1994年の化学物質安全政府間フォーラムで推進が決議された国連環境計画(UNEP)「化学品国際取引倫理規範」を実施する活動とみなされています。

RCは各国において、その政府、地域社会から化学物質の環境・安全・健康に関する企業の自主的な、新しい スタイルの活動として評価されています。

レスポンシブル・ケア(RC)委員会

社団法人日本化学工業協会(JCIA)は、世界の化学産業の重要な一員であるわが国化学工業界を代表し て、国際化学工業協会協議会(ICCA)の提唱するレスポンシブル・ケアの推進にいち早く取り組んでいます。1990年「環境・安全に関する日本化学工業協会基本方針」を策定したことに続き、わが国におけるレスポンシブル・ケアの一層の推進と具体化を目指して、1995年「日本レスポンシブル・ケア協議会」(JRCC)を設立しました。 JRCCは化学物質を製造し、または取り扱う事業者がレスポンシブル・ケア実施宣誓を行い実行する事業者の集まりです。

大日本塗料は1995年JRCCの設立に際し、設立発起人会社として参画して以来その一員として活躍しております。

レスポンシブル・ケアのロゴマークについて

このロゴマークは、レスポンシブル・ケアを実施している企業・協会の国際的な共通のマークとして国際化学工業協会協議会(ICCA)が定めたものです。ICCA加盟の各国化学工業協会およびその協会加盟会員に使用が許諾されています。 日本においてはJCIA、JRCCとJRCC加盟企業のみが使用することができます。

大日本塗料レスポンシブル・ケア方針

大日本塗料は「持続可能な開発」という理念のもとに製品の開発から製造、流通、使用、最終消費を経て廃棄に至るまでの全過程において、当社が行う環境の保全および人の安全・健康の確保に調和させるように配慮することにより、社会に対する信頼性の向上に努める。

基本方針

  • 1.全ての事業活動において地球環境に対する認識を深め、省資源、省エネルギー、製品の安全性、環境保全性の確保に配慮した製品の提供を行う。
  • 2.操業に伴う環境保全及び安全・健康の確保に努め、エネルギー、廃棄物及び炭化水素類排出の低減を図る。
  • 3.地球環境問題について社員の意識高揚を図り、全社活動として展開する。

行動指針

  • 1.環境、安全・健康に配慮した製品を提供する。
  • 2.製造技術の向上により、安全及び災害事故対策の整備に努め、製造時の環境・安全・健康を確保する。
  • 3.供給先での製品使用状況等の情報把握に努め、関連諸問題解決への支援を行う。
  • 4.製品の物流に関する車両及び貯蔵設備の適切な管理・輸送及び貯蔵技術の向上、事故対策の整備に努め、物流時の環境保全、安全・健康を確保する。
  • 5.事業活動に伴う産業廃棄物の減量化・適正処理化を推進し、環境の保全、安全・健康の確保に努める。

運営方針

  • 1.当社は(社)日本化学工業協会が設立した「日本レスポンシブル・ケア協議会」に加入し、レスポンシブル・ケア実施宣言を行った。
  • 2.上記の行動指針にしたがって地球環境保全の実をあげるため全従業員が協力して「レスポンシブル・ケア」の推進を図る。

ISO環境マネジメントシステムについて

大日本塗料株式会社は、「環境負荷が小さく持続可能な経済社会を築いて行くことが重要である」との認識のもと、地球規模の環境保全活動を継続的かつ着実に推進しながら、塗料及び関連製品の開 発・製造・販売を通じ社会に貢献する事を基本とする。

活動は、以下の環境方針に基づき全員が一致協力して行う。

環境方針

  • 1.製品の研究開発から生産・販売・サービスを経て廃棄に至るまでのライフサイ クル全体に亘り、事業活動から生じる環境への影響を常に的確に評価・把握できる環境マネジメント システムを確立し、実施し、環境汚染を予防する。
  • 2.環境マネジメントシステムを実施、維持し、PDCAサイクルによる継続的改 善を図る。
  • 3.事業活動、製品およびサービスに係わる環境関連法規制、並びに大日本塗料が 同意するその他の要求事項を遵守することを約束する。
  • 4.環境保全推進のため、次のテーマを重点的に取り組む。
    これらの活動は、環境方針に基づく目的・目標を立て計画的に行うと共に、内容を定期的に見直し、 改善する。
    • (1)塗料及び関連製品の環境負荷低減
    • (2)省エネルギー
    • (3)揮発性有機化合物の適切な管理と削減
    • (4)産業廃棄物の発生抑制とリサイクル促進
  • 5.全従業員に対し環境教育を行い、環境保全に対する理解と意識の向上を図りつつ、環境方針は文書化し周知徹底する。
  • 6.この環境方針は一般に公開する。