
シンロイヒ 新規アクリル蛍光顔料を開発
−2006年5月26日リリース−
大日本塗料株式会社(本社大阪市、山下文隆社長)の関係会社
シンロイヒ株式会社(本社鎌倉市、
尾本博明社長)は、このたびアクリル樹脂系新規蛍光顔料を開発した。
有機蛍光顔料は従来アミノ樹脂系や、ポリエステル樹脂系等の縮合系樹脂に蛍光染料を固溶
化し、塊状物を微細に粉砕する方法で作られてきたが、同社は今回、湿式でアクリル樹脂粒子
中に蛍光染料を固溶化する方法を新たに開発し、製品化に成功したもの。
近年蛍光マーカー、ボールペンなどの文具用途に使用されている蛍光顔料は、アクリル樹脂
系ではあるが、水中に分散されたザブミクロンオーダーの水性顔料である。一方、塗料、樹脂
着色、紙加工、シルク印刷インキ等に使用される汎用蛍光顔料は、比較的粒径の大きい数ミク
ロンオーダーの粉末顔料が必要とされ、これまでアクリル樹脂系のものは開発されていなかっ
た。
今回開発したアクリル樹脂系蛍光顔料は、水中の付加重合反応で合成するため粒子が完全な
球形をしており、平均粒径約4〜5ミクロン、粒径分布も狭く10ミクロン以下の均質な粒子
であるという。また、顔料としては発色性や耐光性は、従来のアミノ樹脂系と遜色なく、組成
的に架橋タイプであるため特に耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性が優れている。更に、従来のアミ
ノ系樹脂とは異なり、ホルマリンを原料として使用していないので環境や健康に対しても無害
で安全性に優れているのが大きな特徴。
更に今回開発した方法は、モノマー、蛍光染料、添加剤の選択に自由度が大きいため、色、
粒子径や性状の制御も容易で、既にオレンジ、イエロー、ピンク、レモン、レッドなど基本9
色の開発が終了している。
有機蛍光顔料は通常プラスチックに練り込んだり、塗料、インキ、絵の具等に加工されて使
用されるのが一般的であるが、その際鮮明な発色はもとより、高度な耐熱性、耐溶剤性、耐薬
品性等が要求されるケースが増えている。同社では、これら耐久性の要求される多様な用途に
も今回開発された顔料によって対応可能となり、広範囲の需要を喚起できるものと期待してい
る。
なお、同社では既に新顔料を「シンロイヒカラーSX―100シリーズ」としてサンプル出
荷を開始した他、加工品第1弾として屋内装飾、舞台演出用水性蛍光塗料の開発を終え、この
たび (社)日本塗料工業会のホルムアルデヒド規制(F☆☆☆☆)の認定も取得したため、「ル
ミノエコカラー」の商品名で販売を開始した。初年度売り上げとして、顔料2億円、加工品3
千万円を見込んでいる。
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