大日本塗料株式会社(本社大阪市 豊松正文社長)と北斗電工株式会社(本社東京都 堀 煕一社長)とは、これまで長期間を要していた鋼構造物の防食塗膜の耐久性評価を、極めて短時間に行うことができる「塗膜下金属腐食診断装置」の開発に成功した。
本装置は、大日本塗料が考案した電気化学的に塗膜下金属腐食速度を測定する技術−カレントインタラプタ法−をベースに、両社が共同開発した画期的な塗膜性能評価システムであり、本年特許も成立した。
販売は北斗電工が担当、10月1日より発売を開始する。
なお、本装置は9月12・13の両日、東京・北の丸公園の科学技術館で開催される(社)色材協会研究発表会の展示会に出展する。
最近の鋼構造物には長期耐久性を有する防食塗装系が施工されるケースが多いが、そもそも塗膜劣化に長期間を要することもあって、短時間にその耐久性を評価する有効な方法が無く、新しい評価法の開発が求められてきた。
前述の大日本塗料が考案したカレントインタラプタ法は、電気化学的に見て塗装鋼の「塗膜」の等価回路と、「塗膜下金属」の等価回路が異なることに着目し、微小定電流パルスを利用して短時間に塗膜下金属の腐食速度の測定を可能とした技術で、1979年以来同社が学会で発表。更に同社はその後の研究で、本技術が塗装鋼の耐食性評価法である直流抵抗法や交流インピーダンス法では測定が困難であった高抵抗塗膜を有する対象への評価法として有効であることを発見、確認した。同社はこの基本技術に対し腐食防食協会より’98年度技術賞を受賞している。
大日本塗料、北斗電工の両社は、このカレントインタラプタ法をベースに、極めて短時間で塗膜下金属の腐食速度の測定が出来、その結果をもとに塗膜性能を判定する新しいシステムを構築、その診断装置の開発に成功したもの。
今回商品化した「塗膜下金属腐食診断装置HL201」は主として実験室での耐久性評価を目的に設計、開発されたもので、比較的小型でウインドウズ対応のソフトを採用しておりデータ処理性に優れている。
その適用範囲は、塗装鋼に対する各種防食塗料の防食性評価、コンクリート表面への塗装による鉄筋の腐食防食性評価等であり、既に両社は実験室レベルでの数多くの評価実績とデータを保有している。
両社は、更に本測定技術の普及と適用範囲の拡大を図るため、今後は現場測定に本格対応できる装置の開発を進めていく意向であり、防食性の早期評価技術としての本技術の応用拡大が期待される。
【商 品 名】
塗膜下金属腐食診断装置HL201
(特 徴)
| 1. | 高抵抗塗膜を有する防食塗膜への適用が可能である。 |
| 2. | 数多くの電気化学的パラメータの測定が可能である。 |
| 3. | 従来技術に比較して、測定時間が大幅に短縮できる。 |
| 4. | Windows 対応ソフトで測定ができ、データ処理も容易である。 |
| 5. | 小型、軽量で携帯ケースに収納でき、持ち運びが可能である。 |
(形 式)
| ・装置の構成:測定装置およびデータ処理装置 |
| ・大 き さ:369(W)×183(H)×322(D) (アルミ製キャリングケース) |
| ・重 量:約10.5s |
| ・電 源:AC100V 60VA(50Hz/60Hz両用) |
(価 格)
250万円
(発売予定日)
(発売元)
| 北斗電工株式会社 |
| 所在地 東京都目黒区碑文谷4−22−13 |
| 電 話 (03)3716−3235 |
| FAX (03)3793−8787 |
(連絡先)
| 北斗電工株式会社 東京営業所 |
| 所在地、電話、FAXは 上に同じ |
| 大日本塗料株式会社 総務部 |
| 所在地 大阪市此花区西九条6−1−124 |
| 電 話 (06)6466−6661 |
| FAX (06)6462−0788 |
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